日本の重要湿地500
〜背景と目的〜
|
陸域から海域にかけて分布するさまざまな湿地には、多様で豊富な生物種が生息し、生物多様性を保全する上で極めて重要な場となっています。湿地の保全を求める声が高まってきたこと、また1999(平成11)年のラムサール条約第7回締約国会議において登録湿地倍増の決議が行われたことを受け、私たちは環境省からの請負事業として、1999(平成11)年度から2001(平成13)年度にかけて「日本の重要湿地500」を選定しました。選定の目的は、最新の科学的・専門的な知見と情報に基づく湿地保全の基礎資料を得ることと、開発計画等における配慮を促すことなどです。
|
〜選定の経緯〜
湿地に生育・生息する生物分類群ごとの専門家22名からなる検討委員会(座長:辻井達一)を設置し、まず重要湿地選定の基準を検討しました。次いで分類群ごとの専門家(数百名)からのヒアリングを実施し、基準に基づき分類群ごとに全国的視点から湿地の重要性を評価し、重要湿地として抽出しました。複数の分類群で同一の湿地が重要と評価されている場合には、これをまとめて1ヵ所としました。また近在の複数の湿地が重要とされている場合にも、「湿地群」として1ヵ所にまとめ、合計500ヵ所の湿地・湿地群からなるリストを作成しました。
〜結果〜
2001(平成13)年10月、環境省HPインターネット自然研究所の「重要湿地500」に重要湿地リスト中間報告を掲載し、寄せられた意見情報に対応して生物の生息状況等を整理し、同年12月、最終的な「重要湿地500」リストとして発表しました。同時に環境省インターネット自然研究所にて、選定理由と共に公表しました。